こんにちは、すてるとんです。
あけましておめでとうございます。
2022年もよろしくお願い致します。
今年も新作スマホゲームやゲームソフトをプレイ&レビューしていく予定ですので、ぜひ読んでいってください。
今年は2月にフロムの新作であるRPG「エルデンリング」、そしてガストからは「ソフィーのアトリエ2」の発売が予定されており、個人的には非常に楽しみとなっております。
またソフィーのアトリエは昨年発売した「テイルズオブアライズ」とのコラボも発表しており、ますます期待度は高まっています。
2022年も面白いアプリやゲームと出会えることに期待していきたいところです!
さて、今回は2021年最後の日にリリースされた「ジオ:魔法スクロール商人」のプレイ&レビューをしていきます。
マンガ原作のスマホゲームであり、ファンの方からすると非常に楽しみにしていたのではないでしょうか。
それでは簡単な作品紹介から入っていきますので、よろしければ最後まで読んでいってください!
ジオ:魔法スクロール商人とは
本作の元となったのはLINEマンガで連載中の「魔法スクロール商人 ジオ」です。
原作マンガの導入とは異なり、ゲームでは黒魔術師との戦いから呪いをかけられ、ジオが力を失う過程を描かれています。
また、プロローグもマンガ版とは異なっており、世界観や人物の相関関係を深く知りたいなら、LINEマンガも読んでおくと理解が進みそうです。
私も原作マンガを知らなかったのですが、アプリをきっかけに少しだけ読んでみました。
世界観やストーリーはよく練り込まれており、子どもから大人まで幅広く読みやすいと感じるマンガでした。
主人公も最近流行の「なろう系」のような斜に構えたタイプではなく、口は少し悪いですが人のために動くため好感が持てます。
なろう系が否定するわけではなく、個人的に抱いた感想ですよ。
そんな主人公ジオが魔法スクロールを扱う商人として、国へと襲いかかる黒魔術師たちに対して、仲間と協力しながら戦っていく王道とも言えるストーリーです。
シンプルな設定ながらも王道ファンタジーでもあり、ファンタジー好きな人ならマンガもゲームも一度見てみる価値はあると思います。
ゲームシステムについて
本作「ジオ:魔法スクロール商人」は韓国式のWebマンガサイト「Webtoon」の監督の元、「Super Planet」が制作しました。
ゲーム内容は放置系を基本としたRPGで、戦闘は5対5で自分の英雄たちとモンスターが戦います。
ステージは一度クリアすれば放置で資源がもらえるという、オーソドックスな放置系RPGです。
戦闘中は画面下に編成したスクロールが表示され、コストを消費して攻撃や回復などの効果を発現させることができ、戦闘を有利に進められます。
スクロール以外にもキャラ固有のスキルも一定の間隔で出るため、上手く組み合わせると敵を封殺もできます。
戦闘では属性も重要で、本作では3すくみの関係が基本です。
3すくみに超越属性という独立した属性もあり、属性同士の相関関係もわかりやすいシンプルなシステムです。
ガチャでは最高レアリティのSは3.7999%とやや渋めの設定ですが、リセマラは可能となっています。
リセマラでは数は少ないですが超越属性のSを狙うのが大当たりのようなので、出るまで粘ってみるのも良いでしょう。
ちなみにチュートリアルが終わった後、ガチャを回せるようになりますが、リリースサービスらしいガチャ石の配布は少なめです。
ガチャ石3000個少々しかもらえないため、10+1連1回分でしかないため、最初のリセマラがさらに重要となります。
一応40回分回すことでS確定にはなるのですが、通常の10+1連ではほとんどSは出ないものと思ったほうが良さそうです。
ゲームの良いところ
本作「ジオ:魔法スクロール商人」の良かった点をまとめてみました。
良かったところ
- 世界観・ストーリーの設定がしっかりしている
- 戦闘がわかりやすく、相関関係も把握しやすい
- 放置で強くなる
- 対人戦やギルドなどのやりこみ要素もある
世界観・ストーリーの設定がしっかりしている
世界観とストーリーの作り込みはさすがマンガ原作なだけあって、非常にしっかりしていると感じます。
ストーリーを進めるとところどころで挟まれるADVパート、原作マンガらしい絵のパートも細かく作り込まれています。
レビューでもストーリーに関しては良い評価をしているユーザーが多く、世界観は多くの人に受け入れられているようです。
私個人としてもストーリーは続きが気になりますし、ファンタジーの世界観も良いと思いました。
そしてストーリーを進めていくと、ジオが力を少しずつ覚醒していきます。
次にどんなスクロールが使えるのか楽しみにできるのも、このゲームの良いところです。
そしてジオや仲間たちが黒魔術師とどのような戦いを繰り広げていくのか、今後の展開が気になりました。
戦闘がわかりやすく、相関関係も把握しやすい
最近のスマホゲームRPGでは戦闘が複雑化する傾向にあると個人的感じており、特に属性同士の関係性がややこしいものが多いです。
本作では属性同士の相関関係が3すくみになっており、すぐに覚えられる上、独立した超越属性もあります。
少しプレイすれば戦闘のポイントはすぐに把握出来ますし、属性の有利不利も人目でわかります。
また戦闘では相手の強さが数値化されているのでわかりやすく、今の自分のパーティで戦えるかどうかもすぐに判断可能です。
戦況の判断もしやすいので、戦闘面の操作性等は良いところです。
放置で強くなる
放置で強くなる、というと某放置系の少女ゲームのようですが、公式でも放置やAFKを推奨しているため放置を前提にしているようです。
放置で得られるのは資金、強化アイテム、プレイヤーのレベルアップEXPなど、放置系RPGでは一般的なアイテムです。
ストーリー序盤は敵もそれほど強くないので、少し放置しつつ時々ストーリーを進めれば苦戦することは少ないでしょう。
またストーリーを進めることで色々なスクロールを使用できるようになるため、強くなるためにも放置は必須要素です。
がっつりゲームをプレイする時間がない人にはおすすめのポイントです。
対人戦やギルドなどのやりこみ要素もある
武器やキャラクター・スクロール強化のアイテムなどがもらえるやりこみ要素も揃っています。
やりこみ要素も序盤は低レアリティのキャラでも強化すれば進められるので、少しずつ進めて高レアリティのキャラを手に入れて更に進めていきましょう。
対人戦もプレイヤー同士での戦いになるため、自分のキャラクターでどんどん挑戦してみましょう。
一日に挑戦できる回数はいずれも限度はありますが、一度クリアした探検や塔には繰り返し挑戦できます。
今はまだ解放されていませんが、ギルドレイドもいずれ開催されるようなので、そちらも楽しみですね。
ゲームのイマイチなところ
本作のイマイチと感じたポイントについても見ていきましょう。
イマイチなところ
- リリース直後だが羽振りは良くない
- 戦闘が単調になりがち
- 独創的なゲームではない
- キャラデザインの癖が強い
- かなりの頻度で落ちる
リリース直後だが羽振りは良くない
プレイしていて感じたのは、リリース記念らしいプレゼントが非常に少ないということです。
リリースして間もない頃は、ユーザーを掴むために運営も羽振りを良くしてユーザーからの課金を促そうとします。
しかし本作では前述の通り、10+1連1回分のガチャ石配布のみでそれ以上の配布はありませんでした。
ゲームよってはログインボーナスで最高レアリティとの交換チケット、記念キャラやアバター、ガチャ50連、ガチャ毎日10連などの措置があります。
本作ではそのような運営からのサービスはなく、10+1連分のガチャ石のみとリリース直後のゲームとしては珍しい羽振りの悪さです。
そこで私が感じたこととしては、次の3つがあります。
どの理由だったとしても本作の発展にはあまり良い影響はないのですが、個人的にはリリース日に間に合わせた可能性があるのかなと思います。
あえて12月31日にリリースするのは、年末年始の購買意欲を意識したのではないか、と思うのです。
しかし、後述しますがその結果としてあるトラブルが起こってしまったのではないでしょうか。
戦闘が単調になりがち
ストーリーや世界観の作りこみに比べて、戦闘面での操作性の少なさは残念なポイントです。
戦闘は出撃するとパーティキャラが決められた行動をするだけなので、工夫のできる余地が少ないのです。
唯一できることはタイミングを見計らってスクロールを発動することくらいで、それ以外はぼんやりと眺めるだけしかやることがありません。
世界観やキャラクターイメージに合わせているのかと思いますが、戦闘が単調になってしまっているので改善してほしいところです。
もう少し戦闘面でのユーザーの戦略性を活かせる工夫がなければ、熱中して続けるのは難しいと感じました。
独創的なゲームではない
本作には独創的な部分がなく、他にも量産されているアプリゲームのシステムを踏襲している印象があります。
放置系なら他のゲームでも良いですし、戦闘システムも独自のシステムではありません。
多くのユーザーは既にお気に入りのゲームの1つか2つは持っており、独自性のないゲームは中々続けてくれません。
本作をプレイしていてある程度慣れてくると、続けるにはパンチがないと思うようになりました。
本作を続けたいと思える要素がないため、今のままではユーザーが離れていくかもしれません。
キャラデザインの癖が強い
本作はマンガ原作ということもあり、原作の絵柄に寄せているところが多々あります。
原作に出ているかどうかまでは把握できませんが、キャラクターのデザインは癖が強いものが多いです。
上の画像でもわかる通り、右のキャラはSレアキャラですが個人的にはあまり好みのデザインではありませんでした。
他にもワーウルフ、ケンタウロスなど色々なキャラが引けますが、いずれも癖の強いデザインで好みはかなり分かれそうです。
主要人物であるジオやシルビアといった人物は受け入れやすいデザインなのですが、他のキャラクターはやや受け入れがたいデザインです。
ソシャゲを続ける要素として、強くてカッコいいキャラか可愛くて強いキャラ、とにかくデザインが好みのキャラは重要なポイントだと思います。
その点で言うなら、本作のキャラデザインがどんな人をターゲットにしているのかわかりにくいうえ、カッコいいわけでも可愛いわけでもありません。
キャラデザインが全てではないですが、ユーザーが「このキャラ欲しい!」と思えるような琴線に触れるデザインでなければ、この先は厳しいと思います。
かなりの頻度で落ちる
プレイしていて最も問題だと思えるポイントが、とにかく落ちるということです。
本作の評価はApp Storeでは☆4.7、Google Playでは☆3.7と大きな開きがあります。
なぜGoogle Playでそれほど低いかというと、私と同じくプレイ中に強制終了される人、アプリが強制停止する人が非常に多いためです。
私もOSがAndroidなのですが、本当にしょっちゅう落ちます。
5分プレイすると落ちると思っていいほどです。
突然画面が止まったかと思うと、少しして強制終了されるのです。
同じトラブルを抱えているAndroidユーザーの声は非常に多く、レビューで低評価されている理由の大半に「強制終了」が入っていました。
強制終了は画面の切り替わりの際に多く発生し、人によっては暗転したままで勝手にストーリーが進んでいることもあるそうです。
私が「運営はリリースを急いでいたのではないか」と考える理由がこれで、デバックが不十分だったのではないかと思います。
2021年内にリリースすることを優先し、システムのデバックをきちん行わなかったという可能性です。
私は1時間のプレイ中に6回強制終了し、その度に短くないロード時間を待つことになりました。
本作のレビューを大きく落とす原因になっているのは、この強制終了だと思うので早く対処してほしいと思います。
さいごに
マンガの「魔法スクロール商人 ジオ」は世界観、ストーリーとも練りこまれている面白い内容ですが、反対にゲームの「ジオ:魔法スクロール商人」は少し残念な出来でした。
マンガの世界観と地続きになっているので、元々のファン層には続ける人もいるかと思いますが、完全新規のユーザーには今のままだと続ける人は少ないでしょう。
良い点よりもイマイチな点を多く書いてしまいました。
ゲーム好きの私としては面白いもの、面白くないもの、はっきり書いていこうと思っています。
そのため正直な感想として、本作は「プレイを続けていくのは難しい」と感じます。
まずは強制終了の不具合を直すことが最優先事項であり、その後は他の部分も改善されてほしいです。
ゲームを通してマンガの存在を知り、良いマンガを発見できたと感謝しているので、ゲームの運営さんに頑張ってくださいとこの場を借りて伝えたいと思います。
2022年もこの調子でゲームレビューの記事を書いたり、プレイ日記を記事にしていきます。
読んでくださる皆様、今年もよろしくお願いします!