こんにちは、すてるとんです。
みなさんはタワーディフェンスRPGをプレイしたことがありますか?
私がこれまでプレイしたことのあるタワーディフェンスRPGは、「御城プロジェクト:RE」くらいであまり経験はありません。
今回私がプレイしたのはタワーディフェンスというのかわかりませんが、「COUNTER:SIDE(カウンターサイド)」という新作アプリです。
近未来を舞台にした世界で、異能力者が侵食体と呼ばれる敵を倒していく内容です。
キャラクターの動きが非常に良く出来ており、ストーリーもなかなか面白そうに感じるゲームでした。
今回はカウンターサイドをプレイしてみた感想と良いところ、イマイチなところを紹介していきます。
カウンターサイドとは
カウンターサイドは2044年の近未来を舞台にした異能力者の活躍を描くRPGです。
この世界では普段の生活をしている現実世界「ノーマルサイド」と、対をなす裏世界「カウンターサイド」があります。
カウンターサイドでは「侵食体」と呼ばれるモンスターが暴れまわっており、ノーマルサイドが侵食されないよう食い止めるのが異能力者「カウンター」の役割です。
話は新米のカウンターである「ヤナギ・ミナ」が、潰れかけの民間軍事企業のチーム「フェンリル小隊」に派遣されたところから展開していきます。
仲間は曲者揃いで個性の強いキャラクターだらけ、ストーリーはダークファンタジー+SFのようなテイストです。
開発元はNEXON
カウンターサイドは「NEXON」が開発した全領域抗戦型RPGです。
NEXONといえば2004年から運営されている人気MMORPG「マビノギ」、アプリでは「Blue Archive」や「このすば!」「メイプルストーリー」も配信している大手ゲーム開発会社です。
大手ではあるのですが最近は当たり外れが大きい印象もあるNEXONなので、果たして今回のカウンターサイドはどうなのでしょうか。
大手だけあってかなり質の高いアニメーション、豪華な声優陣を揃えてかなり力が入っている作品だと言えます。
とはいえ、アニメーションや声優というのはゲームにおいてはオプションのようなもので、ゲーム自体が面白くなければなりません。
その点は長年オンラインゲームやアプリを配信しているNEXONなので、どうなっているのか確認しましょう。
ゲームシステムは平面のタワーディフェンスRPG
ゲームシステムとしては格闘ゲームのような2Dで、タワーディフェンスをする形です。
コストに応じたキャラクターを配置し、敵に合わせて配置していきます。
クラスは基本クラスの「ストライカー」「レンジャー」「スナイパー」「デフェンダー」に、特殊クラスの「サポーター」「シージ」「タワー」の合計7種類があります。
ストライカーは近距離、レンジャーは遠距離、スナイパーじゃ超遠距離、ディフェンダーは最前列の配置です。
それぞれに相性があるため、敵のタイプに合わせて配置することでそれぞれのクラスが最大限の力を発揮します。
制限時間内に敵を倒すか、自分達の旗艦が倒されると戦闘が終了します。
ストーリーはダークファンタジーSF
現実世界と裏世界、異能力者などが出てくることからもわかる通り、ダークファンタジー要素のあるSF作品です。
出てくるキャラクターは全員癖が強いものばかりですが、一言で表すと「登場人物全員クズ」です。
まだ全てのキャラを見たわけではないですが、8~9割くらいはそんな感じだと思います。
強いて言うなら主人公格のヤナギ・ミナだけは純真とも言えますが、基本的にそれ以外のキャラに好感の持てる人はいません。
プレイを続ける中でキャラクターの生い立ちが明らかになり、どうしてそうなってしまったのかはわかってきます。
しかし客観的にストーリーを見られないと大変かもしれません。
非常によく動く戦闘モード
カウンターサイドが特に力を入れている部分である、とわかるのが戦闘モードです。
ブラウザゲームと同じレベルのクオリティの高い戦闘画面、エフェクトが発生するためかなりスタイリッシュな出来に仕上がっています。
必殺技のカットインもかっこいいので、見ごたえがあります。
戦闘ではキャラも敵も非常に良く動いており、クオリティの高い3D戦闘はカウンターサイドの醍醐味です。
特にボス戦ではボスも必殺技を使ってきて、一方的に倒すのではなく総力戦という感じで楽しめます。
カウンターサイドの良いところ
カウンターサイドの良いと感じたところを紹介します。
良いところ
- リッチアニメーションでよく動く戦闘
- ガチャがチュートリアルクリアだけで100連以上回せる
- キャラクター・ストーリーが面白い
- 戦闘難易度が丁度良い
リッチアニメーションでよく動く戦闘
カウンターサイドの売りであるリッチアニメーションでの戦闘は、従来のスマホアプリではあまり見ないクオリティに仕上がっています。
通常のタワーディフェンスRPGの場合、ユニットを設置すると「攻撃→停止→攻撃」という間が生まれます。
カウンターサイドではそういった間が少なく、キャラクターが生き生き動いているように見えるのが良いところです。
特にSRキャラ以上の必殺技では専用カットインが入った後、エフェクトの掛かった攻撃が発生するので、なおさら格好いい戦闘になっています。
アプリでブラウザゲーム並の仕上がりにしてきたのは、さすがだなと思うところです。
ガチャがチュートリアルクリアだけで100連以上回せる
スタートダッシュ分も含めての換算ですが、チュートリアル後に「採用」というガチャが出てきます。
そこではチケットとダイヤを含めて100連以上を回すことができます。
最高レアリティのSSRは排出率3.5%と中々渋いですが、100連以上回せば2~3枚程度はSSRも手に入るでしょう。
私も200連ほど回してSSRが3枚出ました!
あれ、3.5%とは一体…。
キャラクター・ストーリーが面白い
ストーリーは裏世界に関わる民間軍事企業の話なので、暗めのテイストでストーリーが進みます。
反面でキャラクターは個性が強く、ギャグテイストな部分もあるので、全体の雰囲気としてはそれほど暗くありません。
サクセスストーリーや王道なヒーローストーリーを楽しみたい人よりは、アングラ的でSFチックなストーリーが好みな人が楽しめそうです。
前述の通り、登場人物の8~9割くらいはクズなので、登場人物に感情移入しすぎる人には辛いかもしれません。
戦闘難易度は丁度良い
カウンターサイドの戦闘は適正レベルだとギリギリで勝てる、くらいの調整がされています。
これはキャラクターのレアリティに関わらず、RでもSRでもほぼ変わりませんでした。
Nではさすがに弱すぎると感じることもあります。
特に序盤の戦闘ではSSRを複数出しても、少し苦戦する難易度だったので絶妙に調整されていると思います。
レアリティよりもキャラクターのレベルや装備が重要な要素になるため、レベル強化が解放されたらSSRキャラを優先して強化するのがおすすめです。
SSRは必殺技が強力なので、雑魚殲滅でもボス戦でもかなり重宝します。
純粋なステータスではレベル3のSRの方がレベル1のSSRより強かったので、とにかく使うキャラクターとクラスのレベル上げをすると楽になるでしょう。
カウンターサイドのイマイチなところ
カウンターサイドのイマイチだと感じたところを紹介します。
イマイチなところ
- 接続状態が不安定
- オープニング曲が不完全燃焼
- キャラクターの強化システムが面倒
- 低スピードモードでも動作が重くなる
- 戦闘がわかりにくい
接続状態が不安定
私はWi-fi環境でプレイしていて、よほどのことがない限り通信状況が悪くなることはありません。
しかしなぜかカウンターサイドではしょっちゅう通信が不安定になり、タップしても反応してくれません。
またローディング画面で暗転すると、そのまま永久にロードが始まってしまうこともあります。
どうやらAndroid12以前のOSでは動作が止まってしまったり、そもそも始められないこともあるようです。
私の場合も同様で古いバージョンだったことが原因でした。
App Storeでの評価はそういうこともあって☆3.6のようで、逆にGoogle Play Storeでは4.5となっています。
Androidユーザーには少し厳しいゲームかもしれませんね。
オープニング曲が不完全燃焼
カウンターサイドは最初にゲームデータのダウンロードが始まると、オープニングテーマとアニメーションが流れます。
オープニングはかなりおしゃれで格好いいですし、アニメーションもワクワク感をもって見られました。
しかし問題はオープニングテーマの終わり方です。
アニメーションは良いのですが、オープニングテーマがまるで途中で切られたような終わり方をしたのです。
初めて聴いたときは「格好いいオープニングだな」と思っていたら、急に終わったので「え?もしかして壊れた?」と思ってしまいました。
その後すぐにまた冒頭からテーマが始まったので、中途半端なところで切られた曲という印象が拭えませんでした。
ゲームデータのロードにそれなりの時間がかかったので、正直言うとモヤモヤした感情でループを延々と聴かされるのは苦痛な時間でした。
キャラクターの強化システムが面倒
カウンターサイドにおいて、私が特にイマイチだと感じた点が2つあり、その1つが強化システムの面倒さです。
キャラクターのレベル上げには2つの方法があり、1つは戦闘で経験値を獲得する方法、もう1つは年俸交渉という名前の強化システムです。
まず「年俸交渉」と聴いて強化システムとイメージが結びつきません。
普通に「強化」で良かったでは、と思います。
また強化するために一度キャラクター画面に入り、キャラを選択した後、「年俸交渉」の項目をタップする必要があります。
そこが1つ目の手間と感じる点です。
次に年俸交渉で強化アイテムを選択し、交渉の項目をタップします。
し・か・し、そこで交渉方法に3つの選択肢が提示されるのです。
このまま進む、30%アップ、情熱に訴えかける、という3つがあるのですが…これ情熱に訴えかけるって必要ですか?
ほとんどの人が30%アップかこのままでしょう!
ややこしすぎるシステムなのですが、さらに追い打ちを掛けてきます。
交渉を選ぶと、キャラクターがご丁寧に交渉結果に悩む素振りを見せてくるのです。
この世界にパワハラがあるのかはわかりませんが、パワハラ上等で「早く納得しろ!」と思ってしまいました。
強化システムに余計な工程を取られるため、ゲーム全体のテンポが悪くなっているという印象です。
年俸交渉という名称と、システムの複雑さは早期に改善してほしい点です。
戦闘がわかりにくい
私がイマイチと強く感じた2つ目が、戦闘のわかりにくさです。
戦闘はよく動きますし、スタイリッシュさは素晴らしいと思います。
しかし、キャラ同士が重なるうえ、HP表示も重なってしまうので、どういう状況にあるのかがほとんどわかりません。
特に人型の敵が出てきた時と敵の数が多いときはひどいです。
HPバーがごちゃごちゃになってしまい、わかりにくくて仕方がありません。
それだけでなく、遠距離クラスのキャラが近距離クラスのすぐ後ろにいるのはどういうことでしょうか?
それ遠距離とは言わないですよね?
超遠距離は遠距離のすぐ後ろにいるので、それも超遠距離とは言わないでしょ?
徒歩1・2歩の距離でしかないですよね?
しかも敵味方が入り乱れてしまうので、いつの間にか敵を倒して戦闘が終わっていた、なんてことも日常茶飯事です。
せっかくのリッチアニメの戦闘も、これではもったいないと感じました。
まとめ
今回はカウンターサイドをプレイした感想を書いていきました。
カウンターサイドはプレイしてすぐはとても面白いと思いましたし、戦闘の動きの良さは目を瞠るものがありました。
しかし、強化システムの複雑さ、戦闘画面の煩雑さが、良い点を大きく食ってしまっています。
さらにAndroidのOS次第ではプレイもしにくいため、かなりのストレスがかかる結果となりました。
ですが、ポテンシャルはかなり高いゲームだとも同時に思います。
戦闘グラフィックやエフェクトはハイクオリティですし、世界観もコアなファンがついていきそうな仕上がりです。
今後のアップデートにより、ユーザー目線でゲームシステムが改善されれば大化けするのではないかと感じました。
全領域抗戦型RPG「COUNTER:SIDE(カウンターサイド)」がこれからも長く続いていくことを願います。